場 所 : | 大阪市 |
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工 期 : | 2ヶ月 |
構造規模 : | 木造平屋 |
敷地面積 : | |
建築面積 : | |
延床面積 : |
某企業のコンバージョンプロジェクトです。
使われなくなった築100年の木造工場を、社員同士が交流するコラボレーションスペースに用途変更しました。社員数が多く様々な部署が存在する企業において、社員同士の交流はイノベーションを生むための重要な課題です。
計画にあたりまず考えたことは「公園みたいなスペース」をつくることです。
昼間の公園では、子供同士や、大人同士、またはそのミックスなど、あちこちでいろんなコミュニケーションが生まれています。待ち合わせて落ち合うこともあれば、一人でいるところに偶然友人に出会うこともある。
この不確定な出会いの要素を取り入れることで、社員同士のコミュニケーションを向上しようと考えました。
具体的には、
既存の木造柱(200mm×200mm)を公園内の樹木と見立て、その合間を路地が行き交うことで多様な居場所が生まれる仕掛けを造りました。
会議をしたり、プレゼンテーションをしたり、時には一人で集中したり。一つの空間で様々な活動が同時に行われます。まさしく昼下がりの公園のようです。
木造工場の中に突如現れるこの空間は、他の部分とガラスで仕切られています。
今回は、縦横ランダムに配置された木材でガラスのカーテンウォールを造りました。
公園のようなコミュニケーションスペースと他の部分を柔らかく仕切ります。
その他にも楽しい要素をたくさんちりばめています。
大きなキッチン、畳でできた可動式ベンチ、ダーツコーナーなど。
今後、このスペースを起点として新たなコミュニケーションが生まれることを願います。
設計:HAMADA DESIGN 濱田猛 + 京都工芸繊維大学仲研究室
撮影:笹倉洋平