場 所 : | 大阪府 |
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工 期 : | 2018年1月~2018年8月 |
構造規模 : | 混構造(鉄筋コンクリート造+鉄骨造+木造) |
敷地面積 : | 211.24㎡ |
建築面積 : | 104.76㎡ |
延床面積 : | 89.43㎡ |
昨今の住宅では、内部用途が面積に支配されていることが多い。『LDKは○○畳以上ほしい』、『洗面所は狭くていい』などの声から設計がスタートするケースも少なくない。親と共に幼少期を過ごす中で、用途による面積的ヒエラルキーが染みついていると予想される。
今回の計画では、上記へのアンチテーゼとして全ての用途を居住空間として最もミニマルな四畳半に統一した。四畳半の部屋8個で構成された住宅である(1つの部屋は、床、壁、天井全てが四畳半のキューブ構成)。一般的な住宅に比べ、浴室は広く、リビングは狭い。用途による面積的ヒエラルキーを無くし、全てフラットな構成とした。
面積を等価されたキューブは、その配置が重要なパラメーターとなる。『東西南北』は素より、『畑に面する』、『道路に面する』、『隣地に面する』などの外的要因により内部空間での体感温度が変化する(外的パラメーター)。
また、それぞれのキューブを少しづつズラしながら配置することでスキマが生まれ、このスキマが半外部空間となる。このスキマとキューブとの関係性がもう一つのパラメーター(内的パラメーター)となる。
面積ではなく2つのパラメーターの変化によりキューブ(住まい環境)の個性が変化する。そんな新たな住宅を目指している。
■撮影
新建築社写真部 1~10枚目
笹倉洋平 11枚目以降
西側からの夕景。
人工地盤から内部の広場を見る。
外階段で人工地盤上部へ。
小広場から玄関方向を見る。
ダイニングから広場を見る。
リビングからダイニング方向を見る。
サニタリー。床は白のモザイクタイル貼り。
ロフトから広場を見る。広場の天井高さは4.5m。
人工地盤の下部。外部のフリースペースとなっている。
玄関を見る。
玄関内部。内部も外壁と同じ壁が連続する。
路地から広場を見る。
路地と広場、そして外部へと繋がる。
広場と外部デッキとの繋がり。景色は借景。
ダイニングから広場を見る。
特注の木製キッチン。
外部デッキと大屋根。
ダイニング。床はレンガタイル。
広場。
サニタリーから浴室を見る。
リゾートホテルのような四畳半の浴室。