場 所 : | 大阪府 |
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工 期 : | 2012年10月~2013年2月 |
構造規模 : | 鉄骨造2階建 |
敷地面積 : | |
建築面積 : | |
延床面積 : |
煉瓦造りの外観が印象的なこの建物は、かつて機械製作工場として使われていました。しかし、昨今のグローバル化による人件費の問題から工場機能は外国へ移され、一部を倉庫としながらも大半は未使用のまま放置されいました。一方で国内にいる従業員はホワイトカラー化しオフィスが手狭になり、新たなオフィス面積の確保が重要な課題として挙げられていました。築100年を超える煉瓦+木造のハイブリッド建築は、歴史的にも価値があり企業のシンボルでもあります。また、経済的観点からも「建替え」という選択肢はリスクが大きいため、最終的に「既存ストックを活かしたコンバージョン」という手法を選択しました。構造的には、木造加工の接合部に新たに方杖を設け、それを柱、梁と共にスチールプレートで固める補強を行い耐震性能を確保した上で、構造フレームをそのまま室内の意匠となるよう計画しています。
撮影:笹倉洋平