場 所 : | 大阪市鶴見区 |
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工 期 : | 2014年12月~2015年8月 |
構造規模 : | 鉄骨造3階建 |
敷地面積 : | 573.58 |
建築面積 : | 202.61 |
延床面積 : | 592.46 |
■背景・敷地環境
敷地は大阪市鶴見区の工業専用地域に位置します。西側や北側に工場が建ち並ぶ一方で、東側道路を1本越えると用途地域が変わり住宅地が現れます。工場地帯と住宅地が背中合わせに寄り添う、その境界線に今回の敷地は位置していました。
印刷会社の本社 + 工場を建設するプロジェクトが始まったのは3年前で、コンペ形式で設計者の選定が行われました。既に3年前に印刷工場が完成しており、今回は敷地東側に本社ビルの建築を行いました。
■建築プラン
クライアントは、精密機器や建材の説明書を企画し印刷する業務を行っていることから、外観は、その洗練された企業イメージを表現するために金属版を使ったシンプルでシャープな構成としました。3年前に完成した工場と線対称の構図ではあるが、高さに変化を加えることでファサードにノイズを加えています。
内部は、長時間の事務作業を行うオフィススペースと、疲れを癒すことができるリフレッシュスペースに分け、それぞれの空間の性質を変化させることで、集中と緩和の気持ちの切り替えをサポートしています。
具体的には、オフィススペースは白い家具と色温度の高い(白い)光で、いかにもオフィスらしく構成されており、リフレッシュスペースは、木材と色温度の低い(赤い)光でリビングルームのような空間を演出しています。
エントランスホールは3層吹抜けとなっており、天井からは永冨裕幸氏デザインの7mの照明器具がぶら下がっています。外部の花壇は、溶融亜鉛メッキリン酸処理鋼板で特注しました。
撮影:笹倉洋平
照明デザイン:永冨裕幸